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障害者等ITバリアフリー推進のための
研究開発
プロジェクトの概要
プロジェクトの目的と意義
既存の技術の活用と新たな技術の導入
プロジェクトの具体的な取り組み
早期実現に向けた取り組み
プロジェクトの推進体制
A.プロジェクトの概要
既存システムとの互換性や相互運用性を確保した、障害者等向け移動支援システムの利用者端末を開発します。
視覚障害等を持つ人々に対して社会への参画を積極的に促進していくという観点で、その「移動」に関する取り組みは活動の基本であり、最も重要な支援の一つであると考えられます。しかし、現状は数多くの移動支援システムが個々に開発・運用されており、互換性や利便性に様々な課題が指摘されています。本プロジェクトはこれらの複数の既存システムを統合的に利用可能とする利用者端末の開発と共通仕様の標準化を行い、当該システムの実用化と普及促進につなげることを目的としています。
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B.プロジェクトの目的と意義
1.既存システムと互換性を持つ利用者端末の開発
主な歩行者移動支援システムを一台で利用可能とする利用者端末を開発します。
2.新たな技術・システムの導入
RFIDによる測位や携帯電話との融合等、システムへの新技術導入を積極的に行います。
3.仕様・規格の標準化推進
スムーズで効率的な研究開発やシステムの早期実用化と普及促進等を目的として仕様・規格の標準化活動を推進します。
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C.既存技術の活用と新たな技術の導入
赤外線(IR)やFM波など既存技術の積極的な活用はもとより、GPSやRFID、携帯電話、インターネットなど新たな技術を積極的に導入していきます。
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既に多くの導入実績がある赤外線(IR)やFM波を用いた歩行者移動支援システムが一台の端末で利用可能となります。
また、衛星からの電波を用いて自らの位置を正確に測定するGPS(全地球測位システム)や誘導ブロックなどに埋め込まれたRFIDタグ(電波を使って情報のやり取りをするICチップ)などを用いて、目的地までの誘導を行ったり、危険個所での警告や周辺情報の案内などをします。さらにインターネットを利用して様々な情報を得られることができるようになります。
例えば、これらの機能は普段から持ちあるくことのできるよう、将来的には携帯電話に内蔵できるようになるかもしれません。
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D.プロジェクトの具体的な取り組み
本プロジェクトでは、障害者等が共通に利用でき、かつ、障害者に使いやすい利用者端末を活用した移 動支援システムの開発及びその実証・評価実験を実施していきます。
1. 移動支援システムの互換性・相互運用性の確保
これまでの移動支援システムは個々のシステムで開発・導入が進められたため、システムの互換性や利用者から見た利便性に課題があります。本プロジェクトでは既存システムの互換性や相互運用性を確保した利用者端末を開発します。
2. 既存技術の利活用と新たな技術の導入
赤外線(IR)やFM波等、当該分野の既存技術の積極的な活用はもとより、GPSやRFID、携帯電話、インターネットなど新たな技術の積極的な導入を図っていきます。
3.関係各省庁との連携の推進
警察庁や総務省、厚生労働省、国土交通省など、関連する関係各省庁や研究機関との連携により、開発投資負担の軽減やインフラ整備、システムの円滑な導入等を念頭においた活動を進めていきます。
4. 早期実現に向けた取り組み
プロジェクト成果の質的な向上と早期の実用化に向け、愛知万博(平成17年春〜秋)での評価・実証実験を行います。
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E.早期実現に向けた取り組み
本プロジェクトは平成15年度から平成18年度の4年間にわたって実施されます。利用者端末の開発だけでなく、実際の利用者に評価していただく機会を設けるほか、標準化に向けた活動も推進します。
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F.プロジェクトの推進体制
障害者等ITバリアフリープロジェクトNECコンソーシアムは、経済産業省・NEDO技術開発機構からの委託を受け、プロジェクトリーダーの下、プロジェクトを推進していきます。また、開発委員会等の各種委員会を設置し、有識者等からプロジェクトに対するアドバイスや評価を受けます。
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